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東京都立大学、東北大学、東京大学による提案が「東京都の大学研究者による事業提案制度」に採択 ~DACによるカーボンステーション開発事業~

 東京都が都内大学研究者から研究成果?研究課題を踏まえた事業提案を募集し、都の施策に反映させる(以下、「事業提案制度」という。)に、東京都立大学、東北大学及び東京大学からの提案が採択され、予算案に反映されました。事業提案制度では応募総数33件の中から有識者等による審査と都民投票を踏まえ5件が採択され、本提案は都民投票においてトップの得票数を獲得しました。

 事業提案制度の詳細は、以下東京都財務局のホームページからご確認ください。
 https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/zaisei/teian/6daigaku.html

(1)提案について

「DACによるカーボンステーション開発事業」
 大気中の二酸化炭素から有用な炭素資源を合成?供給できる"カーボンステーション"を開発する。都内でのエネルギー消費由来の二酸化炭素排出量を削減しつつ、大気中の二酸化炭素を新資源とする未来型都市社会を構築する

?事業主体
 東京都、東京都立大学、東北大学、東京大学

?提案代表者
 山添誠司教授(東京都立大学 大学院理学研究科化学専攻)

?共同提案者
 轟 直人准教授(東北大学 大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻)
 内田 さやか教授(東京大学 大学院総合文化研究科広域科学専攻)

?事業期間(予定)
 3年

?総事業費(見込み)
 3.9億円

(2)提案代表者のコメント
 本提案は、有識者等による審査をパスしたのち、都民投票を経て採択されました。都民投票では本提案に最も投票していただき、大変嬉しく思うと同時に、皆さまが二酸化炭素問題に興味を持っていることを改めて認識いたしました。本提案の具体的な内容は、東京都立大学で開発しているアミン修飾シリカを用いて大気中の二酸化炭素を効率良く吸着?回収するDirect Air Capture(DAC)と、東北大学の轟准教授が進めている二酸化炭素を有用な炭素資源に変換する電解触媒システムを融合させ、大気から炭素資源を直接合成?供給するカーボンステーションを開発するものです。多孔体合成?ガス吸着の専門家である東京大学の内田教授と協力してDAC用二酸化炭素吸着材の高性能化も進めます。地球温暖化問題は人類の発展によって引き起こされた地球規模の問題であり、解決のためには2050年までに二酸化炭素の排出を全体でゼロ(カーボンニュートラル)にしなければなりません。現在、東京都ではカーボンニュートラル実現のために、電力をへらす?つくる?ためる、「HTT」に取り組んでいます。本提案では、二酸化炭素をへらし、有用な炭素資源をつくる?ためる、を行うことで二酸化炭素問題の解決を目指すとともに、カーボンニュートラル実現のための先駆けとなる技術を開発します。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院 環境科学研究科 先端環境創成学専攻
准教授 轟 直人
TEL: 022-795-7318
E-mail: naoto.todoroki.b1*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院 環境科学研究科
情報広報室
TEL:022-752-2233
E-mail:kankyo.koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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