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海洋における新種の発見や種の分布特定に期待 東北大学生命科学研究科近藤倫生教授らの提案が 笹川平和財団「Ocean Shot」に採択

【本学研究者情報】

〇生命科学研究科 教授 近藤倫生
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 東北大学大学院生命科学研究科?近藤倫生教授らの提案「"Holistic Genomic Approach to Asia-Pacific Marine Biodiversity"(邦題:アジア太平洋生物多様性への全ゲノムアプローチ」が公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所のOcean shotに採択されました。
  • 環境DNA情報を用いて、海洋における新種の発見、種の分布境界の特定など、海洋生物多様性の理解を大きく前進させることが期待されます。

【概要】

東北大学大学院生命科学研究科の近藤倫生教授と広島修道大学人間環境学部の岡西政典助教らの共同研究グループの研究課題が、笹川平和財団海洋政策研究所のOcean Shotに採択されました。Ocean Shotは、ムーンショット型研究開発制度の海洋版として設立され、新たな海洋の生物種や生態、その機能の発見、海洋での発見を支援する新しいデータや技術の発見のための研究を大規模に支援するプログラムです。

本研究課題では、海洋生態系の科学的な理解とその持続的な利用の基礎的手法を構築することを目指し、日本近海の海洋生物を網羅するDNA情報を収集し、生物多様性評価を行う上での基盤を形成します。また、日本から太平洋における海洋生物の空間分布を,環境DNA分析手法によって高解像度で明らかにします。広範な汎太平洋環境で得られたDNA調査の結果は、専用データベース "ANEMONE DB "として公開します。

これらを統合的に解析することで、「生物多様性のダークマター」と呼ばれる、謎の多い海洋生物の生物多様性について、そのホットスポットや分布の境界など、のグローバルな海洋生物の分布パターンを明らかにできることが期待できます。

Ocean Shot採択課題一覧:https://www.spf.org/opri/news/20240119.html 外部サイトへ

図1. ANEMONE データベースで観測がなされた測点

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科
教授 近藤倫生
TEL: 022-795-6696
Email: michio.kondo.b8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室
高橋さやか
TEL: 022-217-6193
Email: lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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