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脳と行動の雌雄を分かつ遺伝子のスイッチを発見 ―ショウジョウバエでの研究成果―

人間の所作には男女差があり、少なくともその一部は脳の働きの性による違いに起因すると推察されますが、その仕組みは不明です。脳と行動の性差は動物界に普遍的にみられる現象であることから、ヒトでは不可能な実験を動物で行うことで、"心の性"の生まれる仕組みが解明されるものと期待されていました。
 このたび東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授?伊藤弘樹研究員らは、ショウジョウバエを実験に用いて、脳と行動の雌雄による劇的な違いが、たった一つの遺伝子("ロボ"と言う名前の遺伝子)のスイッチを入れるか、切るかによって生み出されることを立証しました。ロボ遺伝子はヒトにも有り、脳細胞が余分な突起を伸ばさないように抑制する働きをしています。ショウジョウバエの雄の脳では、脳を男性化する「雄化物質」がロボ遺伝子にくっ付き、そのスイッチを「オフ」にします。そのため、脳細胞は突起を伸ばして雄の形に成長します。雌の脳では、「雄化物質」がないのでロボ遺伝子のスイッチは「オン」となり、脳細胞は突起のない雌の形に成長します。こうして、脳に性差が生じる謎が解明されました。我々人類の脳も同じ仕組みで性差を獲得するのか、興味が持たれます。
 本研究成果は、Cell Press(USA)発行の科学誌『カレント?バイオロジー』 (Current Biology) Online版で6月3日午前1時(日本時間)に発表されました。

「雄化物質」であるFruitlessタンパク質がロボ遺伝子のスイッチをオフ、オンし脳と行動の性差を作る仕組み

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